ひさしぶりに映画感想書きます。 もっといっぱい観てるんですが、思い出したものだけツラツラと。 ● マッド・マックス 怒りのデスロード(2015) この発言をするのは、本当に勇気がいるんですが、言います、 「普通でした!!」 なんの情報も入れずに観ていたら、きっと「COOL!最高だぜ!!」とか言ってた気がしないでもないです。 ハードルを上げすぎて観てはいかんな、という、人生何度目かの教訓を、今改めて噛みしめています。 周囲をふくめた世間の評価があまりにも高く、 この歴史的大傑作を楽しめない奴は頭がどうかしている、と言わんばかりの、 ある種排他的ともいえる雰囲気にも、なんだかしらけてしまいました。 ● きっと、うまくいく(2009) すごくおもしろかったんですが、やっぱり3時間は長かったです。 インド映画定番のダンスシーンで、どうしても長くなってしまうのでしょうか? キャラの心情を大事にしながら、伏線回収もあざやかなシナリオ、すばらしかったです。 あと、学長先生役の人の演技が最高でした。 ● 燃えよドラゴン(1973) 実はブルース・リー出演作を観るのは初めて。 ブルースリーのモノマネを、物心ついたときから見てきて、 多少誇張されてる部分もあるんだろうなと思ってたんですが、 普通に「アチョー!!」って言ってて、誇張されてないどころかコッチのほうが激しいくらいで、 なんだかすげえ・・・と思いました。 ストーリーはさておき、ブルース・リーというポップアイコンを眺められるというだけで価値がある作品。 ● レッド・ステイト(2011) 不思議な映画でした。 カルト教団に捕えられた青年たちが脱出を画策する冒頭~中盤はすごく面白くて、 当然ダイハード展開を期待し、ワクワクしながら観てたのですが…、 え?そんなことになっていくの?という後半の展開に、ある意味おどろきました。 まるで前半と後半で違う映画のようでした。 正直、ダイハード展開が観たかったです・・・。 ● Unknown(2011) 最初に大きく魅力的に広げた風呂敷をしっかりたたみきった快作。 このギミックはけっこう画期的なのでは?前例はあるのでしょうか? 同名の好きな映画があるので、なにか素敵な邦題をつけてもよかったんじゃないかと思います。 ● 4デイズ(2010) 少しネタバレなんですが、むしろ観る前に知っておいたほうがいいと思うのは、 この作品を「尋問のスペシャリストが頭脳戦でテロリストと対峙する話」だと思い、 そこを期待して観るととがっかりするということです。僕がそうでした。 この映画のテーマはたぶん「国家緊急時においての容疑者への拷問は是か非か」であり、 それを念頭において観ると、けっこいいい作品なのではと思います。 ● CURE(1997) 邦画でサイコキラーを描くと、大抵なんだか嘘くさく感じてしまうのですが、 (日本が平和だからなのか、自分が住んでいるから判定が辛くなるのか・・・) なんか、「うわっ、いそう…」という嫌なところをえぐられるかんじがして最高でした。 「冷たい熱帯魚」を観たときの感覚に近いかもしれません。 (そういえば「冷たい~」で殺人鬼役やってた、でんでんさんが今作にも出てました。) 今みてもドキッとする演出も多くて、観てなかった自分に喝です。 ● 新しき世界(2013) 韓国の潜入捜査ものとしては『インファナルアフェア』以来の傑作だと思いました。 「韓国の潜入捜査もの」って、インファナル~以外観てませんが(笑)。 (追記:インファナル~は韓国ではなく香港でした、失礼しました。 最近インファナル~観なおしたんですが、本当に傑作ですね。 序盤のモールス信号のシーンが大好きです) 武闘派な派閥のボス役のパク・ソンウンさんが、そんなに怖い顔でもないし、インテリっぽい風貌なのに、 なんか全身から「殺すぞ」オーラが出てて、雰囲気あってすごくよかった。 人を殺して、コンクリ詰めにして沈めるという、暴力映画にありきたりなシーンが、 「ろうと」でコンクリを飲ませるという、斬新な手法により新たに生まれ変わったのには、ナルホド!と膝をうちました。
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[ 2016/02/21 18:36 ]
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・ゼログラビティ 「アイマックス」なる、3D映画を観るのに最高の環境だという設備のある劇場で鑑賞。 宇宙の閉塞感や、絶望感がひしひしと伝わってきた。 映像がとにかくすごくて、何回か飛んでくる破片とかをよけてしまった。 映画作品としての妙を味わうというよりは、アトラクションの臨場感を味わうという向きが強く、 家でDVDとかで観ても、あんまりなんじゃないかなぁと思いました。 ジョージクルーニーは、脚本読んだ時に、「オレの役・・めっちゃおいしいやん?」ってニヤリとしただろうなあ。 ・死霊のはらわた(リメイク版) 原作のファンなので、どんなもんかと思ってみたけど、すごく良かった。 監督もまちがいなく原作ファンだとおもう。エンドロールにまで原作愛が感じられた。 つっこみどころはキリがないけど、それは原作も同じだし、 名作ホラーリメイク群の中でも出色の出来だと思います。 とにかく血がいっぱい見られてよかった。(けっきょくそこ) ・崖っぷちの男 やばい!間に合うか~!?→ああ~もうダメだぁ!→どはー間に合ったー!! は、ベッタベタだけどやっぱりドキドキしちゃう。 緊迫感あって、短くまとまっててよかった。 自殺騒ぎで民衆がお祭り騒ぎになるのって、なんかアメリカっぽい。 ・ホームアローン テレビ放送にて。 初見。すごい面白かった。 こどものころに観てたら、たぶん家中に罠しかけて親に怒られてたと思う。 マコーレカルキンくんの絶頂期はかわいいなー。 ・のぼうの城 テレビ放送にて。 映像が意外にスタイリッシュでかっこよかった。 時期的にデリケートな水ぜめのシーンもちゃんと放送してくれてた。 主人公は、ダメダメに見えて実はキレ者、という演出がちょい中途半端で、 終始ダメダメな奴のままに見えた。 胸がスッとする勧善懲悪を期待して観てたので、なんだかヌルッと終わったなという印象。 歴史ものだからそこは仕方ないのかもしれないけど。 山田孝之さんのキャラがよかった。 *** なんか告知以外でブログかくの、それも映画感想書くの、すっごいひさしぶりですね。 仕事の合間に、ちょいちょい借りたりテレビで録画したものを観てます。 映画館に出向く時間はあんまりなくて、最近劇場で観たのは「風立ちぬ」と「ゼログラビティ」だけです。 やっぱり普段は気軽に書けるツイッターがメインになってしまうのですが、 ひさしぶりにブログを書いたりすると、140文字って制限がなく、取り留めもないことをつらつらと書けるので、 これはこれでけっこう楽しいですね。いえ~~~い。
[ 2014/01/10 20:45 ]
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独断と偏見で選んだ好きな映画10選。 その時々のテンションによって、随時変動していきます。 ******* 01位、シカゴ(2002年/ロブ・マーシャル監督) 02位、SAW(2004年/ジェームズ・ワン監督) 03位、羊たちの沈黙(1991年/ジョナサン・デミ監督) 04位、運命じゃない人(2004年/内田けんじ監督) 05位、バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年/ロバート・ゼメキス監督) 06位、時計じかけのオレンジ(1971年/スタンリー・キューブリック監督) 07位、お熱いのがお好き(1959年/ビリー・ワイルダー監督) 08位、告白(2010年/中島哲也監督) 09位、REC(2007年/ジャウマ・バラゲロ監督) 10位、情婦(1957年/ビリー・ワイルダー監督)
[ 2011/11/07 12:28 ]
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昔、園子温監督の『うつしみ』という映画を観て、ちょっとしたトラウマを植え付けられて以来(笑)、同監督の作品は意識的に避けてきてたんですが、映画秘宝ゼロ年代ランキング堂々6位という結果、いろんな人からのオススメ、そして主演が満島ひかりさんということで(満島ひかりさんは、ドラマ『モテキ』で名前と顔を初めて認識したんですが、そこで一気にファンになってしまいました)、興味を持ち・・・。 かくして、均衡が破られたというわけです(おおげさな・・・)。 いや面白かったですわ(笑)!園子温監督、避けててごめんなさい。 これは、なんか・・・「リアリティとか、つじつまとか、そんなのどーでもいい!フィクションは、面白ければいいんだ!!」ということを再確認させてもらえたかんじ。 なんか、『キル・ビル』を観たときと同じ興奮を覚えました。 とにかく、役者陣が全員よかったです。 みんなよかったんですが、やっぱり満島ひかりさん! DVDのジャケットにもなってる、満島さんが自分を轢きそうになったトラックに向かって中指を立てるシーン!あの表情!もうポスターにしてラミネート加工をしたのち壁に飾りたいくらいドキっとしました。 演技もうまいし、すごいなぁ・・・。 満島ひかりさんとペ・ドゥナに共通しているのは、服を脱いだところで、女優としての格はまったく下がらないということを、よくわかっていることですね。もー最高! そんなわけで、もろ手を上げて文句なし!・・・かと言えばそんなこともなく。 とにかく長すぎる!!四時間って!そりゃDVDも上下巻に分かれるわ! (余談。『愛むき』を借りようとレンタル屋に足を運ぶも、何度行っても上巻か下巻のどっちかが貸し出し中で、すごい困った。) この映画を薦めてくれた知り合いに、「観始めたら長さが気にならないくらい入りこめるよ」って言われてたんですけど、やっぱり長かったです(笑)。 2時間半くらいには出来る気がするんですけど・・・。 個人的に、終盤のなんだか宗教的な・・・高尚な・・・まぁ言っちゃえばよくわからないシーンを無くして、単純エンターテイメントに徹すればよかったのに、と思いました。(そういえば『うつしみ』もそんなかんじだったような気がする。その部分こそが監督のセンスなのかも。) とにかく、『うつしみ』と同じく、忘れられない作品になったことは確か。 BGM:フォーリングダウン Organic Edition/ムック
[ 2010/10/23 04:29 ]
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先日の「とある会議」に通った自分へのお祝いに、テレビを買い替えたんですよ。 やっと僕も地デジ化ですよ。ばんばん受信しますよ。 でもって、テレビの画面が大きくなったんで、映画を観るのが楽しくて! やっぱり映画やゲームは、大きい画面で体感するにこしたことはないですからね! そんなわけで、何本か観た映画の感想をかきます。 ******* 友人と一緒にレンタルビデオ店に行ったとき、友人のすすめでレンタル。 友人いわく、小説家の 松原真琴さんが薦めていたので、観たかったらしい。 (余談。この証言のウラをとるべく、松原さんのブログを見に行ってみると、松原さんが シュタインズ・ゲートを絶賛しとる。なんか嬉しい! そして、『THE・テロリスト』はそんなに薦めていなかった。あれれ?) ジャケットや邦題から、アクション映画ッッ!!って印象を受けるけど、さにあらず。 一人のどこにでもいるよーな鬱屈した男が、武装して町中の人々をぶち殺しまくるという映画。 なんかリアルで、怖かったわぁ。 殺すほうも、殺されるほうも、淡々としてるというか、無駄に雄たけびや悲鳴を上げたりしないところとか・・。 インドの少年が、人気番組「ミリオネア」に出演するという話なんだけど、この「ミリオネア」が、みのさん司会でおなじみ日本の『クイズ・ミリオネア」と、システムから音楽から全部いっしょなんだけど、これはなぜなんだろう?もともとの元ネタがあるんだろうか? オシャレな演出で感動的に見せてて、観た後は「面白いもの観たなぁ」って思ったけど、いまにして思い返すと、あんまり心に残ってないなぁ。 ミリオネア司会者のキャラが一番立ってた。 これはめちゃめちゃ面白かった。ここ最近で一番。 伊坂幸太郎さんの小説が原作なんですが、原作は未読。でも未読で観れて良かったかも。 ラストの物語の収束を、もし「ご都合主義」なんて言う人がいるなら、それはこの映画の事をわかってないです。 これは「奇跡」を描いた話じゃないのです。 視聴者は、作品として神の視点で観ているから、奇跡に見えるのであって、登場人物は「それ」を誰ひとり認識してないわけです。 ああ、こうやって人生は、世界は、歴史は出来上がっていくんだなぁ・・・。 自分がいまこうしているのは、どこの誰がどう関わった結果なのだろう・・・。 なんて、いろいろ思いをはせたくなる大傑作だと思います。マジでおすすめ。 劇中パンクバンドが出てくるんですが、そのボーカルが、ほんとに「パンクバンドのボーカル」顔してたなぁ。 すごいかっこよかった。 強制収容所に収容されてるユダヤ人の少年と、ドイツ人のお坊っちゃんとの、心の交流を描く・・・。 とまぁ、これも先述の友人の趣味。 普段あんまりこういう「考えさせられる」系の作品は観ないので、薦めてくれるのはありがたい。 ドイツ人少年、男前に育ちそうな匂いがプンプンする。演技もうまいなぁ。 金網の外と内の、近くて遠いあのかんじはいいですね。 ラストは、予想がついたとはいえ、実際にそのシーンになると、うわぁぁ~~~・・・と身を切られる思い。 そのものズバリを見せない演出も良かったです。 ****** とまぁ、そんなかんじですわ。 テレビで地デジが観れるようになったのはいいものの、入力切り替えでDVDレコーダー(2004年くらいに買ったやつ)の方から観てみると、アナログ放送のままなんですよね。 これはつまり、レコーダーにも地デジチューナーがついてないとダメってことなのか?レコーダーも買い替えないとダメなのか!? なんたるちーや・・・。 BGM:無し
[ 2010/10/11 18:55 ]
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