昔、園子温監督の『うつしみ』という映画を観て、ちょっとしたトラウマを植え付けられて以来(笑)、同監督の作品は意識的に避けてきてたんですが、映画秘宝ゼロ年代ランキング堂々6位という結果、いろんな人からのオススメ、そして主演が満島ひかりさんということで(満島ひかりさんは、ドラマ『モテキ』で名前と顔を初めて認識したんですが、そこで一気にファンになってしまいました)、興味を持ち・・・。 かくして、均衡が破られたというわけです(おおげさな・・・)。 いや面白かったですわ(笑)!園子温監督、避けててごめんなさい。 これは、なんか・・・「リアリティとか、つじつまとか、そんなのどーでもいい!フィクションは、面白ければいいんだ!!」ということを再確認させてもらえたかんじ。 なんか、『キル・ビル』を観たときと同じ興奮を覚えました。 とにかく、役者陣が全員よかったです。 みんなよかったんですが、やっぱり満島ひかりさん! DVDのジャケットにもなってる、満島さんが自分を轢きそうになったトラックに向かって中指を立てるシーン!あの表情!もうポスターにしてラミネート加工をしたのち壁に飾りたいくらいドキっとしました。 演技もうまいし、すごいなぁ・・・。 満島ひかりさんとペ・ドゥナに共通しているのは、服を脱いだところで、女優としての格はまったく下がらないということを、よくわかっていることですね。もー最高! そんなわけで、もろ手を上げて文句なし!・・・かと言えばそんなこともなく。 とにかく長すぎる!!四時間って!そりゃDVDも上下巻に分かれるわ! (余談。『愛むき』を借りようとレンタル屋に足を運ぶも、何度行っても上巻か下巻のどっちかが貸し出し中で、すごい困った。) この映画を薦めてくれた知り合いに、「観始めたら長さが気にならないくらい入りこめるよ」って言われてたんですけど、やっぱり長かったです(笑)。 2時間半くらいには出来る気がするんですけど・・・。 個人的に、終盤のなんだか宗教的な・・・高尚な・・・まぁ言っちゃえばよくわからないシーンを無くして、単純エンターテイメントに徹すればよかったのに、と思いました。(そういえば『うつしみ』もそんなかんじだったような気がする。その部分こそが監督のセンスなのかも。) とにかく、『うつしみ』と同じく、忘れられない作品になったことは確か。 BGM:フォーリングダウン Organic Edition/ムック
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[ 2010/10/23 04:29 ]
映画 |
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わ、なんだか前回の日記、やたら拍手はついてますね。なんで? 会議に通ったうんぬんを書いただからでしょうか。 なんにせよ嬉しいなー。でも、お知らせできるのはだいぶ先になりそうなんで、気長に待ってて下さい!  画像は、こないだ作った豚キムチチャーハンです(笑)。 いや、最近映画感想ブログになりつつあったんで・・・。いつかの焼きうどん以来の自炊画像を載せてみようかと。 あんまりパラパラにならなかったのが、心残りだったりします。 こんどリベンジします。 ***** 今日はこれから、瀬尾公治先生の仕事場の打ち上げにお誘いいただいたので、参加してきます。 仕事手伝ってもないのに打ち上げだけちゃっかり参加させてもらう、それが俺!! ・・っていいんですかね。瀬尾さんありがとうございます! BGM:ivy/いとうかなこ
[ 2010/10/17 14:02 ]
未分類 |
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先日の「とある会議」に通った自分へのお祝いに、テレビを買い替えたんですよ。 やっと僕も地デジ化ですよ。ばんばん受信しますよ。 でもって、テレビの画面が大きくなったんで、映画を観るのが楽しくて! やっぱり映画やゲームは、大きい画面で体感するにこしたことはないですからね! そんなわけで、何本か観た映画の感想をかきます。 ******* 友人と一緒にレンタルビデオ店に行ったとき、友人のすすめでレンタル。 友人いわく、小説家の 松原真琴さんが薦めていたので、観たかったらしい。 (余談。この証言のウラをとるべく、松原さんのブログを見に行ってみると、松原さんが シュタインズ・ゲートを絶賛しとる。なんか嬉しい! そして、『THE・テロリスト』はそんなに薦めていなかった。あれれ?) ジャケットや邦題から、アクション映画ッッ!!って印象を受けるけど、さにあらず。 一人のどこにでもいるよーな鬱屈した男が、武装して町中の人々をぶち殺しまくるという映画。 なんかリアルで、怖かったわぁ。 殺すほうも、殺されるほうも、淡々としてるというか、無駄に雄たけびや悲鳴を上げたりしないところとか・・。 インドの少年が、人気番組「ミリオネア」に出演するという話なんだけど、この「ミリオネア」が、みのさん司会でおなじみ日本の『クイズ・ミリオネア」と、システムから音楽から全部いっしょなんだけど、これはなぜなんだろう?もともとの元ネタがあるんだろうか? オシャレな演出で感動的に見せてて、観た後は「面白いもの観たなぁ」って思ったけど、いまにして思い返すと、あんまり心に残ってないなぁ。 ミリオネア司会者のキャラが一番立ってた。 これはめちゃめちゃ面白かった。ここ最近で一番。 伊坂幸太郎さんの小説が原作なんですが、原作は未読。でも未読で観れて良かったかも。 ラストの物語の収束を、もし「ご都合主義」なんて言う人がいるなら、それはこの映画の事をわかってないです。 これは「奇跡」を描いた話じゃないのです。 視聴者は、作品として神の視点で観ているから、奇跡に見えるのであって、登場人物は「それ」を誰ひとり認識してないわけです。 ああ、こうやって人生は、世界は、歴史は出来上がっていくんだなぁ・・・。 自分がいまこうしているのは、どこの誰がどう関わった結果なのだろう・・・。 なんて、いろいろ思いをはせたくなる大傑作だと思います。マジでおすすめ。 劇中パンクバンドが出てくるんですが、そのボーカルが、ほんとに「パンクバンドのボーカル」顔してたなぁ。 すごいかっこよかった。 強制収容所に収容されてるユダヤ人の少年と、ドイツ人のお坊っちゃんとの、心の交流を描く・・・。 とまぁ、これも先述の友人の趣味。 普段あんまりこういう「考えさせられる」系の作品は観ないので、薦めてくれるのはありがたい。 ドイツ人少年、男前に育ちそうな匂いがプンプンする。演技もうまいなぁ。 金網の外と内の、近くて遠いあのかんじはいいですね。 ラストは、予想がついたとはいえ、実際にそのシーンになると、うわぁぁ~~~・・・と身を切られる思い。 そのものズバリを見せない演出も良かったです。 ****** とまぁ、そんなかんじですわ。 テレビで地デジが観れるようになったのはいいものの、入力切り替えでDVDレコーダー(2004年くらいに買ったやつ)の方から観てみると、アナログ放送のままなんですよね。 これはつまり、レコーダーにも地デジチューナーがついてないとダメってことなのか?レコーダーも買い替えないとダメなのか!? なんたるちーや・・・。 BGM:無し
[ 2010/10/11 18:55 ]
映画 |
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とある会議は無事通りました。このブログで詳細を発表する日が近い将来くることを、願ってやみません(?) はやく知ってもらいたいナー! まぁ、そんなこんなで、ネームにひと段落がついた隙に、人に薦められてて気になってた映画を一気にまとめて見たんで、感想描きまーす。 『 サブウェイ・パニック』 少年ライバルの編集さんに薦めされて鑑賞。 地下鉄をジャックした犯罪グループと警察との攻防。 ジャンルはパニックアクションらしいですが、別にパニック要素はそんなに無いような。(だから邦題のつけ方も間違ってると思う。) 犯人グループの作戦は、似たような方法を何作かで見たことが合って、目新しさは無かったけど、たぶん時期的に見て、これが「はしり」なんだろうな。 当時の地下鉄の会社が、模倣犯を恐れて公開を渋ったらしいですが、さもありなん。 個人的には、犯罪のギミックのぶぶんよりも、刑事や犯罪グループのキャラが立ってるところが好き。 ラストで見せる主人公デカの表情は、ファンの語り草になってるそうだけど、それもうなずける。インパクト抜群。 『 フレンチ・コネクション』 専門学校の先生から薦められて鑑賞。 かの『エクソシスト』の監督の作品。もう40年も前の映画なんですね、これ。 全編に、なんか独特のざらついた雰囲気が漂ってて、いいかんじです。 カーアクションは、当時にしてはすごいんだろうなーと思わせます。 作品の質とは無関係なんですが、字幕がかなり簡略化されて書かれてて、わかりづらい部分が多々。 『 ポーラー・エクスプレス』 ヴィドールのテロさんから薦められて鑑賞。 なんの前情報もなくレンタルしたので、再生してみてCGアニメが始まってびっくり(笑) ああ、子供のときに観れたらよかったのになーと思わせる、夢に満ち満ちたお話。 なんかネズミーランドのアトラクションをずっと体験してるみたいなかんじ。主観視点でのジェットコースターっぽい場面もあったし。 光が強ければ、闇もまた濃くなる・・!的なノリで、心が洗われる半面、自らの心の醜さが際立って見える作品(笑)。 BGM:無し
[ 2010/10/10 19:06 ]
映画 |
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『CHIMES』連載中に、アシスタントをしてくれていたことがあるTATSUBONさんの初単行本『 DragonNest 瞬撃のセド』が発売されたゾーーー!!  もちろん発売日ゲット余裕です。 オンラインゲームのコミカライズ作品ですが、原作ゲームをやってない僕でも、なんの抵抗もなく入りこめます。 TATSUBONさん本人の熱さがそのまま紙に叩きつけられたみたいな、すごく「らしい」作品。 この一巻には、僕も手伝いに行かせてもらった第一話も収録されてて、思い出深かったり。 とにもかくにも、超!おめでとうございます!! BGM:睡蓮/ギルガメッシュ
[ 2010/10/05 14:34 ]
漫画 |
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呼ばれて飛び出て渡辺です、どうもこんにちは。 いま、とある会議の結果待ち(「とある魔術のインデックス」みたく言うな!)なので、ソワソワしてまーす。 ***** まあ、せっかくなんで、最近観た映画の感想でも書きますわ。 ちょっと前になりますが、映画『 ヒックとドラゴン』を観てきました。 ワクワクドキドキ冒険もの3Dアニメな本作、基本的に人が血ヘド吐きながら死にまくる映画しか観てない僕的には、あまりふだん食指が動かないタイプの映画ではあるのですが、ツイッターで『ガンツ』の奥浩哉さんが、「映画史に残る傑作」的なことをつぶやいていたので、これは観ねば!と腰を上げた次第。 観ようと決めたものの、もうほとんどの劇場で公開が終わってる時期で、調べてみたところ、唯一錦糸町のシネコンでやってるのを確認。行ってきましたよ。錦糸町まで。  画像は、錦糸町から見えた建設中の東京スカイツリー。 ちょうどその日の朝くらいに「東京タワーの高さを超えた」とのニュースを観たばかりだったのでタイムリー。 で、肝心の映画本編ですが、すごい面白かったです! ありきたりになりがちな「異種間族間の交流」を、丁寧に、くどくなく描いてて、気持ちいい少年漫画を読むように観れました。 多くの人が唯一気になったらしい、(以下ネタバレか?反転します) ラストでのヒックのナレーション、「僕の村の唯一の自慢はペットだ」の部分。 よく言われてる、「あんだけ心の交流しといて、結局ペットかよ!」ってツッコミは、僕は気にならなかったです。というか、適切なのでは? ヒックにとっては“相棒”だろうけど、あそこで語られていたのはヒック個人ではなく、村全体から見てのことなので。(反転おわり) ちなみに僕、映画館での3Dアニメは初体験でした。(『アバター』は劇場で観たけど、3D対応してなかった。そのせいで、あらゆる人に「え、アバター3Dじゃなかったの?意味ねえwww」などと言われまくって憤慨することしきり。まぁその話はおいおい・・・。) 僕はメガネon3Dメガネになってしまうので、重さと鼻の痛みが最初気になったんですが、観てるうちに気にならなくなりました。 しっかし、すごいですね。もう飛び出す飛び出す! ドラゴン飛翔シーンの臨場感というか、アトラクション感は鳥肌立ちましたよ。「ああ、劇場で観れて良かった」って思いました。 何回か、劇中こっちに向かって飛んできた岩とかを反射的によけちゃったし。 もう『 ゾンビ3D』とは段違いに飛び出してました(笑) 赤青セロファンの時代とは違うのだなァ・・・。 BGM:Dying message/ヴィドール
[ 2010/10/01 15:41 ]
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