単行本カバーのカラー中。
連載原稿がないので、余裕ぶっこいていたら、けっこう〆切がやばいことに。
あれれ?
最近読んだ小説の感想など。
「
子どもたちは夜と遊ぶ」
上下巻の2冊。
この作品の本質というか魅力は、ミステリー小説としてのプロットの巧緻さよりも、キャラの立たせ方、その心理描写にあるかと。
いや、そもそも、ミステリーじゃなくラブストーリーなのか?
キャラの内面をえぐるような、洗練された文章がステキ。
切ないラストも印象的ですごいよかったです。
「
悪夢の観覧車」
これは最高に面白かった。
まさに「面白かった」という感想がふさわしいエンターテイメントミステリーです。
↑の「子どもたち~」と逆で、文章の切れ味よりも、プロットで勝負するタイプ。
練りに練られた伏線が鮮やかに回収されて、ストーリーが集約していく様は、読んでてゾクリとします。
キャラもマンガ的で、好きになれました。
映像化に向いてる小説ではないかなぁと思います。2時間映画のシナリオに丁度いい感じ。
「
アヒルと鴨のコインロッカー 」
これはミステリー…なのか?と思いながら読み進めていったけど、ちゃんとミステリーでした。
これも「うまいな~」とうならされた作品。
伏線の貼りかたが技あり。「あのシーンは、ああいうことだったのか」という感覚は、たまりません。
メインストーリーと関係のないところの描写が、深みを与えてるかんじがします。
映画にもなってるみたいなんだけど、どうやって映像にしたのかがすごい気になります。
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子どもたちは夜と遊ぶ 辻村深月
同じ大学に通う浅葱と狐塚、月子と恭司。
一方通行の片想いの歯車は、悲しくも残酷な方向へ狂い始める。
散りばめられた伏線。下巻で激し...
[2009/12/06 17:29]
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粋な提案