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『この彼女はフィクションです。』完結

この彼女はフィクションです。(4) (講談社コミックス)この彼女はフィクションです。(4) (講談社コミックス)
(2011/11/17)
渡辺 静

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『この彼女はフィクションです。』最終巻となる4巻が発売になりました!
…ってブログで単行本の宣伝するの、1巻発売以来じゃないですか。うーんイカンですねー。

最終巻は、オマケページ自体は多くないですが、描き下ろし漫画あり、一見しただけじゃわからない隠しオマケありと、なんだかんだ盛りだくさんなかんじになっておりますので、よかったら手にとってみてください!

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さて、最終巻が出たら、連載を振り返っていろいろ裏話的なことを書く、ということを以前ツイッターだかで書いたよーな気がするんですが…、こうして連載終了から少し時間が経って冷静になってみると、なんというか、言い訳じみたことはやめようと。

いや、言い訳したいことは、やまほどあるんですよ!ぶちまけたいこともやまほど(笑)!
あらためて読み返してみると、いろいろアラがあったり、「あそこでこうしとけば…」は尽きないんですが、でも、これがいわゆる週刊連載のライブ感、というやつなんだなーと。なにか言ったところで作品はこれ以上にも以下にもならんのだなーと。
なので、余計なことを書くのはやめておきます。もうすでに書いてる気もしますが(笑)。

そのかわりというか、解説というほどでもないんですけど、こんなことやってたんだよ、という作中の演出に関して書きます。
ちょっと内容に関するネタバレをするので、最終話まで既読の方は下のほうにあります「続きを読む」からどうぞ。

しかしなんですね、最終巻のあとがきでも書きましたが…、決して長期連載ではなかった作品ですが、ほんとに思い入れのある、大切な作品になりました。

最後まで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました!!


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さて解説。
気づいてるひともいるでしょうが、特定のキャラの名前についている、『』(カッコ)に関してです。

『』は“作品”につけるもの、という考えから、『ミチル』や『アム』のように、フィクションの存在であるキャラに対しては、セリフ内の呼称に『』をつけていました。
『』をつけて呼称を喋るキャラは、初期的にはユーリとフーコだけで、この差は「そのキャラが、ミチルが創作の存在であることを知っているか否か」で分けていました(市民祭以降、ミチルの正体がバレてからは、文芸部のメンツも『』をつけて喋っていました)。

しかし、第32話(最終回ひとつ前)のラストから、ユーリのセリフ内のミチルの呼称から、『』が外れています。
これは…まぁあえて文章で説明するのもこっぱずかしいんですが(笑)、ユーリがミチルを、作品としてではなく、一人の女性として認識するようになった…よーするに好きになった、ということの演出です。

同じく、ミチルを現役で創作していた中学時代までのユーリのセリフ内の呼称にも、『』はついていません。
それは、当時のユーリは、それが創作の存在だとは思えないくらいミチルにどっぷりだったからです。

ユーリが『』がとれた呼称でミチルを呼べたのは、彼女が二次元であるときだけ…という、ちょっぴり切ない演出でした。

[ 2011/11/17 19:50 ] 仕事 | TB(0) | CM(-)

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